突然ですが、『日本の中古車を海外に輸出してみたい』と考えたことはありますか?
■『どのように始めれば良いのか・・・』
■『輸出するのに何が必要かが分からない』
■『日本車を海外に送るのに規制とか大丈夫?』
・・・などなど、いろいろと疑問に感じるかもしれません。
この中古車輸出完全ガイドでは、中古車の選定から必要書類、車両の点検、物流の手配、規制の詳細など・・・
日本からの中古車輸出に関わる全てのステップを詳細に解説いたします。
中古車輸出として、スムーズな輸出プロセスを実現するためのポイントを明確に、順序だてて解説いたしますので、興味がある方は、ぜひとも最後までご覧くださいませ。
それでは早速、行きましょう!
冒頭でお伝えした通り、中古車輸出のプロセスとして多くのステップがあります。
複雑なステップをできるだけわかりやすくするため、大きく7つのステップにわけて解説いたします。
中古車を選ぶ際には、オークションまたは中古車販売店から選択するのが一般的です。(知人から譲り受ける等もあります)
選ばれる車両は、仕向国の技術的な輸入基準や規制に適合している必要があり、これは輸出成功の鍵となります。
なお、各国独自の適合性を保証するために、事前に車両の詳細な検査と認証が求められることがあり、各国ごとに認証を受けた日本の検査会社の検査試験に合格する必要があります。
この検査を俗に輸出前検査と呼ばれています。
検査を合格するために、車両の状態により修理やパーツ交換、清掃などが必要な場合があります。
輸出前検査とは?
近年、日本から輸出されている中古車が増加しており、そうした中古車が輸入された国の中には、品質粗悪な輸入中古車が巻き起こす種々のトラブルが社会問題となっています。
こうしたトラブルの多くは、私ども査定協会の輸出検査を受けていれば防ぐことができます。
出典:輸出中古自動車の検査
検査の実施する団体や会社は国内に10社ほどあり、輸出する国々によって違う基準に沿って検査されます。
検査基準は変わることがありますので、仕向国ごとに都度リサーチや自動車輸出の知識が豊富な専門家や会社等に相談すると良いでしょう。
中古車の選定が終わり、中古車を海外に輸出する際には、様々な必要書類が必須です。
ここでは、それぞれの書類の役割とその重要性について詳しく解説します。(全てを網羅しているわけではございません、予めご了承くださいませ)
■輸出抹消仮登録証 / 輸出予定届出証明書
陸運支局または運輸支局で申請します。税関に提出する必要書類です。
■輸出許可通知証
国外への輸出を正式に許可する公的な文書で、必ず取得が必要です。
■検査証明書(JAAIなど)
車両が輸出基準に適合しているかを証明するための検査をクリアした証です。
■貨物運送状(B/L)
輸出される車両の輸送情報を詳細に記載した船積み書類です。
■保険証
国際輸送中の事故や損害に備えるための保険を証明します。
これらの書類は車両の合法性、安全性を保証し、国際的な信頼を築くために不可欠です。
正確な書類の準備と管理は、トラブルなく輸出を進めるための基盤となり、各ステップの成功に直接影響を及ぼします。
中古車輸出を検討する際には、これらの情報を深く理解し、適切な準備をすることが極めて重要となるでしょう。
中古車の用意ができ、重要書類が用意できたとして、さらに重要なステップがございます。
それは、輸出する際の中古車の状態の確認です。
輸出に向けた中古車の点検と整備は、車両が目的国の規格に適合することを保証するために必要不可欠です。
例えば、日本自動車査定協会(JAAI)の検査は、多くの国で要求される重要な基準です。
この検査では、車両の安全性や排出ガスの基準がチェックされ、輸出基準を満たしているかが確認されます。
さらに、車両は輸出前に徹底的な整備を受ける必要があります。
これには、エンジンやトランスミッションの機能確認、ブレーキやサスペンションの検査、そして・・必要に応じて、修理や部品の交換も含まれます。
これらの整備を行うことで、車両が長距離の輸送中に問題を起こすリスクを最小限に抑えることもできますし、受け入れ国での追加修理のコスト等も避けることができます。
車両の点検と整備を適切に実施することは、輸出プロセスの中でも特に最重要なステップです。
これにより、車両の品質を保持して、国際市場での競争力を維持するための基盤づくりとなることを覚えておくと良いでしょう。
中古車輸出における輸出業者との契約は、その後のプロセス全体に大きな影響を与えるため、非常に重要です。
適切な輸出業者の選択には、業者の信頼性、経験、および提供されるサービスの質を慎重に評価する必要がございます。
信頼できる輸出業者は、輸出に必要な書類の準備、物流の手配、税関での申告といった煩わしい手続きを適切に管理し、トラブルの発生を防ぎます。
優れた輸出業者は、輸出プロセスの透明性を保ちつつ、コスト効率と時間効率の両面で最適な解決策を提供することが期待されます。
蛇足ではありますが、業者を選ぶ際には、過去の顧客レビューや業者が提供するサポートの範囲、対応の速さを確認することが推奨されます。
また、特定の市場や国に特化した知識がある業者を選ぶことが、輸出先の国の規制や市場のニーズに適応する上で大変有利になりうるということは、ぜひ覚えておいてください。
このようにして、選ばれた輸出業者との良好な関係は、国際取引における不確実性を低減し、安定した輸出業務の基盤を築くことに寄与します。
中古車の輸出を考えている方々にとって、信頼できるパートナーとしての輸出業者は、事業の成功を大きく左右する要素となり得るため、パートナーの選定には最大限の注意を払うことが求められます。
中古車輸出において、物流の手配は車両を目的地まで安全かつ効率的に輸送するための重要なステップです。
通常、輸出車は船便を利用して海外へ運ばれますが、その前に国内の港までの陸送も必要になります。
このプロセスでは、信頼できる物流会社との契約が不可欠です。
適切な物流会社を選ぶ際には、その経験、信頼性、提供するサービスの質、そしてコスト効率を考慮することが重要です。
良い物流パートナーは、車両が予定通り、かつ条件に合った状態で到着することを保証します。
また、適切な保険オプションの提供や、非常事態への対応計画も提供してくれるはずです。
このような物流の手配を行うことで、輸出プロセス全体がスムーズに進行し、時間やコストの無駄を削減しながら、輸出業務の成功率を高めることができます。
輸出時の税関手続きは、中古車が国外に出る際の法的要件を満たすために重要です。
この手続きには、正確な書類の提出が求められ、必要書類の準備でお伝えした『輸出許可証』や『車両登録証明書』などが必要です。
税関ではこれらの書類を基に車両の適法性を確認し、時には物理的な検査も行われることがあり、これらの検査を通過することで、車両は輸出の承認を得られ、目的地への輸送が可能となります。
税関手続きを適切に管理することは、遅延や追加コストを避け、輸出プロセスをスムーズに進行させるために不可欠です。
物流会社や輸出業者がこのプロセスをサポートすることで、手続きの複雑さを軽減し、輸出業者にとって価値ある時間とリソースを節約できます。
様々な難関を突破して目的地での受け入れが、最後のステップです。
中古車が目的地に到着した後、現地での輸入手続きが開始されます。
このプロセスには、現地の税関での申告から税金の支払い、必要に応じた車両の登録手続きまで含まれます。
これらの手続きは目的国の法律に基づいており、輸入される各車両がその国の規制に適合していることを保証するために重要です。
適切に管理された受け入れプロセスは、車両が現地で正式に使用されるための最終段階として機能し、輸出から輸入までの一連の流れを完結させます。
この段階でのスムーズな手続きは、全体の輸出・輸入プロジェクトの成功に直結します。
最後に、中古車輸出を行う際の注意点をお伝えいたします。
これらのポイントを抑えることで、中古車の輸出はスムーズに行うことができます。
それぞれのステップでしっかりとした準備と確認を行うことが中古車輸出を成功させる鍵です。
いかがでしたでしょうか?
中古車の輸出には多くのステップがあり、正しい知識と手順が成功の鍵となります。
わからない項目があれば、もう一度記事をお読みいただき、しっかりと各項目を理解し、正しく順序立てて対応していくようにすると良いでしょう。
この記事を通じて、それぞれの段階で必要な準備と注意点について詳しく解説しましたが、初心者の方は多くのステップがあって大変驚いたかもしれません。
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