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車を高く売るなら国内より海外!輸出買取のメリットと注意点

公開日:2025/05/21  更新日:2025/05/21

「長年乗ってきた愛車、できるだけ高く売りたい」そう考えるのは当然のことです。

・・・しかし、日本国内では年式が古い、走行距離が多いといった理由で、思ったような査定額がつかないことも少なくありません

ただ、諦めるのはまだ早いかもしれません!

実は、日本国内で価値が下がってしまった車でも、海外に目を向ければ高額で取引される可能性があるのです。

この記事では、なぜ海外で日本車が人気なのか、どんな車が高く売れるのか、そして実際に海外へ車を売る際に知っておくべきメリットや注意点について詳しく解説いたします。

なお、手間やリスク等を考えると、海外輸出を行っている専門の買取業者に依頼をするのがおすすめです。

これから中古車輸出事業を行うという方、少しでも高く所持している車を売却したいと考えている方は、ぜひとも最後までご覧ください。

車を高く売るには海外輸出がおすすめ

日本国内の市場では、年式が古かったり走行距離が多かったりすると、車の価値は大きく下がってしまう傾向にあります。

しかしながら、海外に目を向けると、そうした車でも日本国内の査定額を大幅に上回る価格で取引されるケースが少なくありません

これは、日本車の品質や耐久性が海外で非常に高く評価されているためです。日本では価値がないと思われた車でも、海外では「まだまだ現役」として活躍できる可能性を秘めているのです。

日本車の高い評価と需要

日本車は、その卓越した技術力と信頼性により、世界中で高い評価を得ています。具体的には、以下のような点が海外のユーザーに支持されています。

  • 品質と信頼性:故障が少なく、長持ちするというイメージが定着しています。「Made in Japan」ブランドは、自動車においても高品質の証として認識されています。
     
  • 耐久性:厳しい環境下でも性能を維持しやすく、長期間にわたって使用できる点が評価されています。特に、道路整備が十分でない地域や、過酷な気象条件の地域で重宝されます。
     
  • 燃費性能:優れた燃費性能を持つ車種が多く、経済的な観点からも人気があります。ガソリン価格が高い国や、環境意識の高いユーザーからの支持が厚いです。
     
  • メンテナンスのしやすさ:部品供給が比較的安定しており、修理やメンテナンスがしやすい点も魅力の一つです。

これらの理由から、日本の中古車は海外で安定した需要があり、特に発展途上国などを中心に多くの日本車が活躍しています。日本国内では廃車になるような車でも、海外では修理されて大切に乗られているケースも珍しくありません。

個人での海外輸出はハードルが高い

「それなら自分で海外に売ればもっと高く売れるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、個人で車を海外に輸出するには、多くの時間と手間、そして専門知識が必要です。

まず、輸出先の国によって法律や規制が異なります排ガス規制、年式制限、右ハンドル車の可否など、事前に詳細な確認が必要です。

次に、輸出に必要な書類の準備も煩雑です。輸出抹消仮登録証明書、インボイス、パッキングリスト、船荷証券など、多岐にわたる書類を不備なく揃えなければなりません

さらに、輸送手段の手配、海上保険の付保、関税の支払い、現地の輸入業者とのやり取りなど、クリアすべき課題は山積みです。

言語の壁や商習慣の違いも大きな障壁となるでしょう。万が一、書類に不備があったり、輸送中にトラブルが発生したりした場合のリスクも全て自分で負うことになります。

これらの手続きやリスクを考えると、個人での海外輸出は非常にハードルが高いと言わざるを得ません

海外輸出を行う買取業者に車を売るメリット

そこで検討したいのが、海外輸出を専門に行う買取業者への売却です。

これらの業者は、海外の日本車需要や輸出ノウハウを熟知しているため、個人で輸出するよりもスムーズかつ有利に車を売却できる可能性が高まります

海外輸出を行う買取業者に車を売る主なメリットを3つご紹介します。

海外で需要の高い車であれば国内市場よりも高く買取してもらえる

海外輸出を得意とする買取業者は、国内市場の相場だけでなく、海外での人気や需要を考慮して査定額を提示します。

そのため、日本ではあまり人気がない車種や、過走行・低年式の車であっても、海外で特定の需要が見込める場合は、国内の一般的な買取店よりも高い査定額が期待できます。

例えば、日本では価値がつきにくいディーゼル車やマニュアル車、特定のSUVなどが海外で高値で取引されることもあります。

業者は独自の販売ルートを持っているため、そのルートで最も高く売れる国の相場を基準に買取価格を算出できるのです。

輸出に関する複雑な手続きを代行してもらえる

前述の通り、車の輸出には煩雑な手続きが伴います。輸出抹消登録、通関手続き、船積み手配、各種書類作成など、専門知識がなければ対応が難しいものばかりです。

海外輸出を行う買取業者に依頼すれば、これらの複雑な手続きを全て代行してもらえます。

売主は必要書類を業者に渡すだけで、あとは待っていれば売却が完了します。時間と労力を大幅に削減できるだけでなく、手続きの不備によるトラブルも避けられるため、安心して任せることができるでしょう。

迅速に対応してもらえる

海外輸出買取業者は、輸出を前提としているため、査定から契約、車両の引き渡し、代金の支払いまでの流れが非常にスムーズです。

特に海外のバイヤーとの取引に慣れているため、国内での再販を主とする業者よりもスピーディーに現金化できる場合があります。すぐに車を手放したい、早く現金が必要といったニーズにも応えやすいのが特徴です。

また、輸出に際しての疑問点や不安な点についても、専門的な知見から的確なアドバイスを受けることができます。

日本車が海外で高い人気を誇る理由

なぜ日本車はこれほどまでに海外で高い評価を受け、人気を博しているのでしょうか。

その背景には、日本ならではの自動車文化や制度、そして製品としての優れた特性があります。

その主な理由を3つ解説いたします。

性能の高さ

日本車は、エンジン性能、走行性能、そして耐久性といった基本性能の高さが世界的に認められています

精密な部品加工技術や組み立て技術に支えられたエンジンは、パワフルでありながら静粛性にも優れ、長期間にわたって安定した性能を発揮します。

また、日本の厳しい道路環境や気候条件で鍛えられた足回りやボディは、さまざまな国の路面状況にも対応できるタフさを持っています。

こうした総合的な性能の高さが、海外のドライバーからも信頼を得ている大きな理由です。

品質の良さ

「壊れにくい」という日本車のイメージは、海外でも広く浸透しています。

これは、日本のメーカーが高い品質管理基準を設け、製造プロセスの隅々にまで気を配っていることの表れです。部品一つ一つの精度が高く、組み立て時の丁寧な作業も、故障の少なさに繋がっています。

また、日本国内のユーザーが車を丁寧に扱う傾向も、中古車の品質維持に貢献していると言えます。海外のバイヤーにとって、購入後の修理費用やメンテナンスの手間が少ない日本車は、非常に魅力的な選択肢なのです。

車検制度の有無

日本の車検制度は、海外の多くの国と比較して非常に厳格です。

2年に一度(新車時は3年)の車検では、安全性や環境基準に関する数十項目もの点検・整備が義務付けられています。

この制度のおかげで、日本国内を走行している車は定期的にメンテナンスが施され、良好なコンディションが保たれていることが多いのです。

海外のバイヤーから見れば、日本の車検制度をクリアしてきた中古車は、ある程度の品質が保証されていると考えられ、安心して購入できる対象となります。これが、日本の中古車が海外で高い信頼を得ている理由の一つです。

海外市場で好まれる車の特徴

日本車全体が高い評価を得ている一方で、海外市場では特に好まれる車の特徴というものが存在します。

地域や国によって需要は異なりますが、一般的に人気が高いとされる車の特徴を4つほどご紹介いたします。

悪路に強いSUVや4WD

道路が舗装されていない地域や、雨季には道がぬかるむような場所が多い国々では、悪路走破性に優れたSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)や4WD(四輪駆動車)の需要が非常に高いです。

日本のSUVや4WDは、高い耐久性と信頼性を兼ね備えており、厳しい環境下でも安定した走行性能を発揮します。

例えばトヨタのランドクルーザーやハイラックス、スズキのジムニーなどは、その代表格として世界中で愛用されています。

積載量の多い大型車(最近では軽トラも)

商用利用や大家族での使用を目的として、積載量の多いバンやトラック、ミニバンなども海外で人気があります。(軽トラックも大変人気があります)

特に、耐久性があり、多くの荷物や人を運べる日本製の商用車は、新興国を中心に経済活動を支える重要なツールとして活躍しています。

例を挙げると、トヨタのハイエース日産のキャラバン、最近ではホンダ アクティなどは、その積載能力と頑丈さから、海外で「働く車」として絶大な支持を得ています

整備がしやすいディーゼル車

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べて燃費が良く、トルクフルで耐久性が高いという特徴があります。

また、軽油はガソリンよりも安価な国も多く、燃料の入手性が良い地域もあります。そのため、長距離を走行する機会が多い地域や、メンテナンスコストを抑えたいユーザーにとって、整備が比較的容易で頑丈なディーゼル車は魅力的な選択肢となります。

日本では排出ガス規制などから乗用車のディーゼル車は一時期減少しましたが(なお、クリーンディーゼル車は注目されています)、海外では依然として高い需要があります。

日本国内でしか販売されていない車

日本国内市場向けに開発・販売された、いわゆるJDM(Japanese Domestic Market)モデルの中には、その独特なデザインや高性能、希少性から海外のコレクターやカーマニアの間で高い人気を誇る車種があります。

特にスポーツカーや特定の軽自動車、個性的なデザインの車などがこれに該当します。

これらの車は、海外では手に入りにくいため、中古車であっても高値で取引されることがあります

海外市場で需要が低い車の特徴

一方で、全ての日本車が海外で高値で売れるわけではありません

輸出先の国のインフラ状況や法規制、文化的な背景などにより、需要が低い、あるいは輸出が難しい車の特徴も存在します。

念のため、以下を参考に需要が低い車を選択しないようにしましょう。
 

ハイブリッド車・電気自動車(EV)

日本ではエコカーとして人気のハイブリッド車や電気自動車ですが、海外、特に発展途上国などでは需要が低い傾向にあります。

主な理由としては、充電インフラが未整備であること、専門的な知識を持つ整備士や修理部品が不足していること、バッテリーの寿命や交換コストへの懸念などが挙げられます。

また、以前ブログ記事にてお伝えした、EV車の需要が高まる一方で、新たな課題として浮き彫りになった事故があり、それが皮切りに、EV輸送のリスクを改めて認識させる出来事があったこともあり、EV車輸入規制を厳しく設けた国も少なくありません。

更に詳しくはこちらの記事をご参照ください。▼

電気自動車(EV)の中古車輸出:今、世界が注目する理由について解説


先進国の一部では需要もありますが、全体的にはまだ限定的と言えるので輸出を考える時は十分注意し、専門家に頼るのが良いでしょう。
 

軽自動車等の狭い車(一部地域を除く)

日本の道路事情に合わせて作られた軽自動車やコンパクトカーは、その小ささや燃費の良さから日本では人気ですが、海外では「小さすぎる」「安全性が不安」といった理由で敬遠されることがあります

特に、広大な土地を持つ国や、大型車が好まれる文化のある地域では、需要が低い傾向にあります。

ただし、都市部の渋滞が深刻な一部の国や、税制面で有利な国などでは、日本製のコンパクトカーが、愛好家やコレクターなどには軽のスポーツカーが人気となるケースもあります

例えば、スポーツカーとして人気なのは、スズキ カプチーノやホンダ ビートなど、これらは愛好家に人気があります。

軽自動車全般というわけではないのですが、所持している軽自動車がどこの国にどれだけの需要があるのかをリサーチし、見極める必要があります。
 

整備がしづらい複雑な構造の車

最新技術がふんだんに盛り込まれた車や、電子制御システムが複雑な車は、故障した際の修理が難しく、専門知識や特殊な診断機器が必要となる場合があります

整備インフラが十分に整っていない地域では、こうした車の維持が困難であるため、敬遠される傾向があります。

シンプルな構造で、比較的容易に修理できる車の方が好まれることが多いです。

車を海外に売る際の注意点

車を海外へ売却する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを理解しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれたり、期待したような価格で売れなかったりする可能性があります。

注意点は様々ありますが、その中でも特に重要な4つをご紹介いたします。

輸出先の規制の確認

最も重要な注意点の一つが、輸出先の国や地域における車両の輸入規制を事前にしっかりと確認することです。

国によって、輸入できる車の年式排気量ハンドルの位置(右ハンドルか左ハンドルか)排ガス基準安全基準などが厳しく定められています。

例えば、左側通行の国であっても右ハンドル車の輸入を禁止・制限している場合や、一定の年式を超える中古車は輸入できないといった規制があります。

これらの規制に適合しない車は、そもそも輸出することができません。買取業者に依頼する場合は、業者がこれらの情報を熟知しているため安心ですが、個人で輸出を考える場合は特に注意が必要です。
 

清潔な状態”でないと売れない可能性がある

車を輸出する際には、内外装を清潔な状態にしておくことが求められます。特に、車体やタイヤハウス下回りなどに泥や土植物の種子や虫などが付着していると、輸出先の国の検疫で問題となり、輸入が許可されない場合があります。

これは、外国からの病害虫の侵入を防ぐための措置です。

輸出前には、専門の業者による徹底的な洗浄・クリーニングが行われるのが一般的ですが、売却前に自分でできる範囲で清掃しておくことも、スムーズな手続きに繋がります
 

申請品以外のものが積まれていると輸出できない可能性がある

車を輸出する際には、車両本体以外のものが積まれていないか厳しくチェックされます。

例えば、カーナビやオーディオなどの装備品は基本的に車両の一部として扱われますが、個人的な荷物や、後から追加したアクセサリー、スペアパーツなどが車内に残っていると、税関で「申請外の物品」とみなされ、密輸の疑いをかけられたり、輸出が差し止められたりする可能性があります。

どんなに小さなものであっても、事前に申告されていないものはトラブルの原因となり得ます。売却時には、車内を空にしておくことが原則です。
 

信頼できる業者の選定

海外輸出を業者に依頼する場合、最も重要なのは信頼できる業者を選ぶことです

輸出実績が豊富で、海外の市場や法規に精通しており、適正な価格で買い取ってくれる業者や自動車輸出を専門とした海外に詳しい業者を選びましょう。

契約内容をしっかりと確認し、不明な点は遠慮なく質問することが大切です。

電話や公式HPへの問い合わせ、または口コミや評判も参考にしつつ、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することをおすすめいたします。

まとめ

日本国内では価値が低いと判断されがちな古い車や走行距離の多い車でも、海外に目を向ければ、予想以上の高値で売却できる可能性があります。

日本車の品質と信頼性は世界中で高く評価されており、特に悪路に強いSUV、積載量の多い大型車、整備しやすいディーゼル車などは海外で根強い人気があります。

しかし、個人で海外輸出を行うには、煩雑な手続きや輸出先の規制確認など、多くのハードルが存在します。

そのため、車の海外輸出を検討する際は、専門の知識とノウハウ、そして確実な販売ルートを持つ買取業者に依頼するのが最も現実的で安心な方法と言えるでしょう。

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中古車輸出の魅力は、資源の有効利用と経済的なメリットにあります。中古車両を再利用することで、環境への負担を減らしつつ経済的な利益を得ることができます。また、新興市場では日本の中古車が重要な移動手段として社会に貢献していると言えます。

例えば、アフリカの多くの国々では、トヨタやホンダの中古車がタクシーや公共交通機関として広く利用されており、地域社会の経済活動を支えています。

AUTOHUBのような専門的なサポートを利用することで、中古車輸出は実現可能なビジネスになりえます。実際、巨大な船会社や通関業者と直接取引を行うことは、一握りの大手や老舗中古車輸出業者以外では困難です。

多様な市場に対応し、適切な手続きサポートを受けることで、日本の中古車輸出業者は新たなチャンスを掴むことができるでしょう。中古車輸出を検討している方は、ぜひAUTOHUBのサービスをご利用ください。安心・安全な輸出プロセスで、ビジネスの成功をサポートいたします。

なお、中古車輸出に関して詳しく知りたい方は以下の記事も参考になります。

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中古車輸出完全ガイド:基本的な手続きと流れについて

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