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25年ルールがもたらす日本の名車輸出ブーム!アメリカ市場での人気車種とは

公開日:2025/05/08  更新日:2025/05/09

アメリカ合衆国では原則として、その安全基準や環境基準を満たさない自動車の輸入を制限しており、右ハンドル車の輸入も基本的に禁止されています。しかし、こうした厳しい規制には例外が存在します

それが、製造から25年以上経過した海外の自動車をクラシックカーやコレクターズアイテムとして見なし、基準適合を免除して輸入を許可する、通称「25年ルール」と呼ばれる特例規定です。

このルールが、近年、日本の旧型中古車、とりわけ1980年代後半から2000年代初頭にかけて製造された高性能スポーツカーを中心に、アメリカへの大規模な輸出ブームを巻き起こしています

このブームは、日本の名車が持つ独自の魅力とアメリカの自動車愛好家の熱意が融合した結果であり、日本の国内中古車市場にも大きな影響を与えています

本コラムでは、この「25年ルール」について、その基礎的な部分から詳しく解説し、なぜ日本の自動車がアメリカでこれほどまでに人気を集めているのか、そして今後25年ルールの適用によってさらなる人気が予想される車種や、輸出を検討する上での注意点についても深掘りしていきます。

25年ルールとは

アメリカへの自動車輸入において特別な意味を持つ「25年ルール」。

このルールは、特定の条件を満たす車両に対して、通常は必須となるアメリカの安全・環境基準への適合義務を免除するものです。

ここでは、25年ルールとは具体的に何なのか、そしてそのルールがどのように定義され、どのような背景で制定されたのかについて詳しく解説します。

25年ルールの定義

「25年ルール」は、アメリカの連邦法であるNational Traffic and Motor Vehicle Safety Act(国民交通自動車安全法)に基づき、National Highway Traffic Safety Administration(国家道路交通安全局:NHTSA)が定める規則の中の例外規定として存在します

 

参考:National Traffic and Motor Vehicle Safety Act Wiki

 

この規定により、製造から25年以上が経過し、かつ大幅な改造が行われていない車両は、通常輸入時に義務付けられる連邦自動車安全基準(FMVSS)への適合証明が免除されます。

 

連邦自動車安全基準(れんぽうじどうしゃあんぜんきじゅん)とは?

アメリカでの安全規制の一種。日本の規定を比較するとエアバックなどのサイズがやや大きめに指定されている。FMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standards)と略されることもある。

引用:連邦自動車安全基準(FMVSS)|グーネット自動車用語集

 

つまり、製造から満25年が経過した日をもって、その車両は安全基準を満たしていなくとも、骨董品や収集品と見なされ、比較的容易にアメリカ国内に輸入できるようになるのです。

この「25年」という期間は、自動車が単なる移動手段としての価値だけでなく、歴史的、文化的な価値を持つようになる目安と考えられています。

このルールの適用を受けることで、通常は輸入が困難な、あるいは不可能な海外の旧型車を、個人が趣味の範囲で所有し、楽しむ道が開かれました

制定の背景

25年ルールが制定された背景には、アメリカ国内の自動車産業保護と、自動車の安全性・環境規制の強化がありました。

かつては、海外から自動車を輸入する際、基準適合のハードルが比較的低かった時期もありました。

しかし、国内産業保護の観点や、増大する交通事故環境問題への対応として、輸入される自動車に対しても厳しい安全基準や環境基準(排ガス規制など)への適合が求められるようになりました。

これにより、多くの海外製自動車、特にアメリカ国外の市場向けに設計された車両は、アメリカの基準を満たせず輸入ができなくなりました。

一方で、クラシックカーや歴史的な価値を持つ自動車を愛好する人々からは、古い車両を合法的に輸入したいという要望が根強く存在します。

こうした声に応える形で、一定の年数が経過し、もはや一般的な交通手段というよりはコレクターズアイテムとしての性格が強くなった車両については、実質的に基準適合の義務を免除するという例外規定が設けられました。

これが25年ルールの制定につながったのです。

このルールは、自動車文化の多様性を維持し、歴史的な車両の保存と流通を促進する側面も持っています。

25年ルールが日本の中古車市場に与える影響

アメリカの25年ルールは、日本の自動車、特に1980年代後半から2000年代初頭にかけて生産された、いわゆる「ネオクラシック」や「JDM(Japanese Domestic Market)カー」と呼ばれる高性能スポーツカーに新たな需要をもたらしました。

この強力な需要の増加は、日本の国内中古車市場に無視できない影響を与えています。

輸出増加

25年ルールの適用が開始される年を迎えた車両は、突如としてアメリカという巨大な市場への展開ができるということです。

特に日本の高性能スポーツカーは、アメリカには正規輸出されなかったモデルや、独自の仕様を持つものが多く、現地の自動車愛好家にとっては垂涎の的となっています。

ルール適用によって輸入が可能になった途端、これらの車両に対する問い合わせや実際の購入が増加し、日本からアメリカへの輸出台数は顕著な増加傾向を示しています

これは、個人間の取引だけでなく、輸出を専門とする業者や、アメリカのバイヤーが日本のオークションや中古車販売店から積極的に仕入れる形で行われています。

輸出される車両は、良好なコンディションを保っているものほど高値で取引されるため、日本の業者は品質の高い車両の確保に力を入れるようになっています。

国内価格の高騰

アメリカからの強い需要は、日本の国内中古車市場における該当車種の価格を押し上げる大きな要因となっています。

輸出業者は、アメリカ市場での販売価格を見越して、国内の相場よりも高い価格で買い取ることが可能です。

これにより、国内の販売店や個人が、かつてよりも高額でなければこれらの車両を入手できない状況が生まれております

特に、走行距離が少なく、オリジナルの状態を保っている車両や、限定モデルなどは、その希少性も相まって驚くほどの価格で取引されるケースが見られます。

この価格高騰は、長年これらの車種を愛好してきた日本のファンにとっては複雑な心境をもたらしていますが、一方で、所有している車両を思わぬ高値で売却できる機会ともなっています。

人気の衰えない車種に関しては、今後も25年ルールによる輸出需要が続く限り、価格の高止まり、あるいはさらなる上昇が予想されます。

日本車がアメリカで人気の理由

アメリカにおける日本の中古車人気は、単に25年ルールの適用による輸入解禁だけが人気の理由ではありません

日本の自動車が長年にわたって築き上げてきた高い評価と、アメリカのポップカルチャーにおける特別な存在感が、その人気の背景にはあります。

映画やメディアを通じて培われたイメージと、実際の車両が持つ性能や信頼性が相まって、アメリカの自動車愛好家を惹きつけているのです。

映画やメディアの影響

特に1990年代後半から2000年代にかけて公開された、日本の自動車が多数登場する映画やゲームは、アメリカの若い世代を中心に強い影響を与えました

例えば、人気映画シリーズ「ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)」では、日産 スカイラインGT-R、トヨタ スープラ、マツダ RX-7といった日本のスポーツカーが主役級の活躍を見せ、そのパフォーマンスとカスタマイズ性の高さが世界中に知れ渡り、皆がJDMスポーツカーに興奮しました。

これらのメディア露出は、単に車を紹介するだけでなく、日本のチューニング文化やストリートレーシングといったサブカルチャーへの関心も高めました。

映画やゲームを通じて日本の名車に憧れを抱いた世代が、25年ルールによって手の届く存在になったことで、実際の購入へとつながっているのが現状です。

なお、メディアの影響は現在も続いており、新しい映画やゲームに登場する日本の車両は、常に注目を集めています。

性能と信頼性

映画やメディアでの活躍だけでなく、日本の自動車が持つ本来の高い性能と信頼性こそが、アメリカ市場での永続的な人気の基盤となっています。

日本の自動車メーカーは、エンジンの高性能化はもちろんのこと、車両全体のバランス、ハンドリング性能、そして何よりもその耐久性と信頼性において、世界的にトップクラスであり、そのことから高い評価を得ています

製造から25年以上経過した中古車であっても、適切なメンテナンスを受けていれば、現在でも十分に走行性能を維持しているケースが数多く、日常的な使用にも耐えうる車両が多いという点は、アメリカの購入者にとって大きな魅力です。

また、アフターパーツの供給が比較的豊富であることや、日本のチューニング技術に関する情報がインターネットを通じて容易に入手できることも、これらの車両を自分好みにカスタマイズしたいというニーズを持つアメリカの愛好家にとって有利に働いています。

アメリカで人気の日本の中古車

25年ルールの適用により、アメリカ市場で爆発的な人気を博し、価格が高騰している日本の名車は数多く存在します。

ここでは、特にアメリカの自動車愛好家から熱い視線を送られている代表的な車種をいくつかご紹介いたします。

これらの車種は、その性能、デザイン、そしてメディアへの露出度など、様々な要因によって人気を博しています。

日産 スカイラインGT-R(R32/R33/R34)

「ゴジラ」の愛称でも知られる日産 スカイラインGT-Rは、アメリカのJDMファンにとって最も象徴的な存在の一つです。

特に、第三世代にあたるR32、R33、R34型は、その高性能なRB26DETTエンジンとATTESA E-TSと呼ばれる先進的な四輪駆動システムにより、世界中のスポーツカーと比較しても遜色のない走行性能を誇ります。

また、先ほど少しだけ紹介した映画「ワイルド・スピード」シリーズでの活躍も、その伝説的な人気に拍車をかけました。

R32型は比較的早くから25年ルールの対象となり、現在ではその価格が高騰しています。

R34型も近年ついに25年ルールの適用が開始され、アメリカでの争奪戦が激化しており、コンディションの良い車両は数千万円で取引されることも珍しくありません。

マツダ RX-7(FD3S)

ロータリーエンジン搭載のピュアスポーツカーとして、世界中に熱狂的なファンを持つマツダ RX-7。

中でも1991年に登場したFD3S型は、流麗なデザインと、軽量コンパクトながらパワフルなシーケンシャルツインターボロータリーエンジンが魅力です。

独特のエンジンサウンドや、FRレイアウトによる素直なハンドリングは、多くのドライバーを魅了しました。

映画やアニメ、ゲームなど様々なメディアに登場することでも知られ、特にアメリカではその個性的な存在感が人気を集めています。

ロータリーエンジンの特性ゆえにメンテナンスには専門知識が必要な場合もありますが、それを理解した上で所有したいという愛好家が多く存在します。

トヨタ スープラ(JZA80)

1993年に登場した4代目となるトヨタ スープラ(JZA80型)もまた、アメリカで非常に人気の高い車種です。

特に、2JZ-GTEエンジンを搭載するツインターボモデルは、そのチューニング耐性の高さから、ドラッグレースや最高速チャレンジといったシーンで数々の伝説を打ち立てました。

頑丈なエンジンと、グラマラスなボディラインがアメリカのファンを惹きつけ、何度も紹介していますが「ワイルド・スピード」シリーズでの活躍も、その人気を不動のものとしました。

現在でも、良好なコンディションのJZA80スープラは高値で取引されており、その人気は衰えることを知りません。

ホンダ NSX(NA1)

ホンダが世界に誇るミッドシップスポーツカー、初代NSX(NA1型)も、25年ルールによってアメリカへの輸出が増加している車種の一つです。

1990年に登場したNSXは、「日常で扱えるスーパーカー」をコンセプトに開発され、アルミモノコックボディによる軽量化や、VTECエンジンによる高回転まで気持ちよく吹け上がるフィーリングなど、当時の日本の技術の粋を集めて作られた車両でした。

フェラーリなどの当時のスーパーカーと比較しても遜色のない走行性能と、ホンダらしい高い信頼性を兼ね備えている点がアメリカの愛好家から評価されています。

そのデザインは登場から年月が経った今でも色褪せず、所有する喜びを感じさせる一台となっています。

スズキ キャリイ/ダイハツ ハイゼットなどに代表される軽トラック

高性能スポーツカーとはどちらかというと対照的な存在でありながら、近年アメリカで急速に人気を高めているのが、スズキ キャリイやダイハツ ハイゼット、そしてスバル サンバーといった日本の軽トラックです

界隈ではもはや有名であり、数年前からじわじわとその人気が口コミやSNS等を通じて広まっていきました。

全長・全幅が小さく、狭い場所でも取り回しが容易なコンパクトサイズ、そして見た目からは想像できないほどの積載能力と耐久性。そして、軽さから得られるどんな場所へも行けるそのエンジンパワー(ターボ付きの場合)、広大な敷地を持つ農場や牧場、私有地などでの作業用車両として重宝されています。

さらに、多く軽トラックが4WD仕様であり、悪路走破性も高い点も人気の理由です。

新車のピックアップトラックに比べて価格が非常に手頃であることも大きな魅力となっており、実用的な車、またユニークな趣味の車として、幅広い層から支持を集めています。

多くのモデルがすでに25年ルールの適用対象となっているため、比較的容易に輸入できる点も人気を後押ししています。

2025年以降に25年ルールが適用される注目の日本車

25年ルールは年式によって適用対象が広がっていくため、今後数年の間に、これまでアメリカに正規輸出されなかった、あるいは現地で人気が高まることが予想される日本の名車たちが次々と輸入解禁の時を迎えます。

ここでは、2025年以降に25年ルールの適用が開始され、アメリカ市場で注目を集めるであろう車種をいくつかご紹介します。

上記で紹介した車も勿論ですが、今後も需要がどんどん高まっていきます。そして、これから紹介する車種も、今後の動向次第では国内価格に影響を与える可能性が十分考えられますので必見です。

日産 シルビア(S15)

ドリフトマシンとして世界的に高い人気を誇る日産 シルビア。

その中でも、1999年に登場した最終モデルであるS15型は、洗練されたデザインと高い走行性能で特に人気の高い車種です。

シルビアのSR20DETエンジンはパワフルさも軽さも一級品で、チューニングベースとしても優れており、カスタムの幅が広い点も魅力の一つです。

S15型は日本国内専用モデルであったため、これまでアメリカへの正規輸入はされていませんでしたが、2024年に製造から25年が経過した個体から順次25年ルールの適用が開始されています(※2024年中に製造された個体は2049年に適用)。

このため、2025年以降にはさらに多くの個体が輸入可能となり、アメリカでの人気が加速することが予想されます。

ホンダ S2000(AP1 前期)

ホンダの創業50周年を記念して1999年に登場したFRオープンスポーツ、S2000(AP1型)。

特に、F20C型エンジンは自然吸気ながらリッターあたり250馬力という驚異的なパワーと、9,000rpmまでストレスなく回る高回転ユニットとして、世界中のエンスージアスト(ファン)を魅了しました。

軽量コンパクトなボディとホンダでは珍しいFRレイアウトが生み出す素直なハンドリング性能が特徴のスポーツカーです。

1999年式のAP1型は2024年に25年ルールが適用され始めており、2025年以降にはさらに多くの個体が対象となります。

オープンカー文化が根強いアメリカにおいて、その希少性とホンダらしい高回転エンジンの魅力は大きなアドバンテージとなり、見た目のカッコよさから人気が高まることが予想されます。

三菱 ランサーエボリューション シリーズ(VII、VIII、IX)

WRC(世界ラリー選手権)での活躍で、その名を馳せた三菱 ランサーエボリューションシリーズ。

特に、2001年登場のVII、2003年登場のVIII、そして2005年登場のIXは、それぞれ2026年、2028年、2030年に25年ルールの適用が開始されることになります。

これらのモデルは、パワフルな4G63エンジン(IXは4G63 MIVEC)と先進的な四輪駆動システム(AYCやACDなど)により、卓越した走行性能を誇ります。

セダンボディでありながら名のあるスポーツカーに匹敵(もしくは凌駕)するパフォーマンスを持つ点が魅力であり、アメリカでも熱狂的なファンが存在します。

ラリーカー直系の硬派なモデルとして、今後25年ルールの適用によってさらに注目度が高まるでしょう。

スバル インプレッサ WRX STi シリーズ(GDB丸目/涙目/鷹目)

三菱ランサーエボリューションのライバルとして、WRCで激しいバトルを繰り広げたスバル インプレッサ WRX STiver。

2000年に登場した2代目インプレッサWRX STi(GDB型)は、その後のマイナーチェンジで「丸目型」「涙目型」「鷹目型」と異なるフロントマスクを持ちます。

特に、EJ20エンジン(水平対向:ボクサーエンジン)とスバル自慢のAWDシステムが生み出す走行性能は世界中で高く評価されており、チューニングベースとしても非常に人気があります。

2000年式の丸目モデルは2025年に、涙目モデルは2027年に、鷹目モデルは2029年にそれぞれ25年ルールの適用が開始されます。

WRCでの栄光を知るアメリカのファンにとっては、まさに待望の輸入解禁となり、価格の高騰も予想されます。

25年ルールが適用される車を輸出する際の注意点

25年ルールが適用されることでアメリカへの輸出が可能になる日本の名車ですが、実際に輸出を検討する際にはいくつかの重要な注意点があります

単に年式が経過しているというだけで手続きが全て免除されるわけではなく、車両の状態現地の法規制など、確認すべき点がいくつか存在しますので注意点を解説いたします。

車両の状態とメンテナンス

製造から25年以上経過した車両は、ゴム部品や樹脂部品の劣化、電気系統のトラブル、エンジンの内部部品の摩耗など、様々な箇所に経年劣化が進んでいる可能性が高まります。

アメリカへ輸出した後に高額な修理費用が発生するリスクを避けるためにも、輸出前に車両の現状を正確に把握し、必要なメンテナンスや修理を行っておくこと非常に重要です

特に、エンジンの状態、駆動系の異音の確認、サスペンションやブレーキ系統の点検は念入りに行うべきです。

オリジナルの状態を維持している車両は価値が高い一方で、部品の入手が困難な場合もあります

輸出した後の維持管理には、日本国内で所有する以上に手間や費用がかかる可能性があることを理解しておく必要があります。

法規制の確認

25年ルールによって連邦自動車安全基準(FMVSS)への適合義務は免除されますが、アメリカ各州の車両登録に関する規制は異なります。

州によっては、独自の排ガス規制や安全基準を設けており、25年ルール適用車両であっても、その州の基準を満たさなければ登録できない、あるいは追加の検査や手続きが必要になる場合があります

例えば、カリフォルニア州のように排ガス規制が厳しい州では、クラシックカーに対する特例措置がある場合もありますが、詳細な規定は州によって大きく異なります。

1950 年代からロサンゼルスなどで光化学スモッグの問題が発生し、連邦政府に先立って排ガス対策に取り組んできたカリフォルニア州に対しては、同 209 条の適用を免除できる特例措置が設けられており、これによって同州は連邦規則より厳しい独自の排ガス規制を実施してきている。

引用:米国の環境政策:自動車の排ガス規制/燃費規制をめぐる動向

輸出を検討する際には、最終的に車両が登録される予定の州の車両登録に関する法規制を事前にしっかりと確認することが不可欠です。

現地のバイヤーや輸出を専門とする業者と密に連携を取り、必要な情報を入手することが重要です。

また、場合によっては、輸出前に日本国内で必要な書類を準備しておく必要もあります。

まとめ

アメリカの「25年ルール」は、製造から25年以上経過した日本の名車たちに、新たな活躍の場を提供し、大規模な輸出ブームを巻き起こしています。

このルールによって、かつては憧れでしかなかった日本の高性能スポーツカーが、アメリカの自動車愛好家にとって手の届く存在となり、結果として日本の国内中古車市場におけるこれらの車種の価格を高騰させる要因ともなっています。

映画やメディアの影響、そして日本車が長年培ってきた高い性能と信頼性が、アメリカでの人気を不動のものとしています。

スカイラインGT-R、RX-7、スープラ、NSXといった車種は、すでに25年ルールの恩恵を受けてアメリカで人気を博していますが、今後はシルビア(S15)、S2000、ランサーエボリューション、インプレッサWRX STiといった、さらに新しい世代の名車たちが続々とルール適用を迎えます。

これらの車種も、その人気の高さからアメリカ市場で注目を集め、価格が高騰することが予想されます。

しかし、25年ルール適用車両の輸出には、車両の経年劣化によるメンテナンスの必要性や、アメリカ各州ごとの異なる法規制の確認といった注意点も存在します。

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