今回は【グローバル市場における中古車輸出の傾向と、海外で人気のある日本の車種、それに主要な輸出先国】について解説いたします。
本記事では、世界各国で中古車がどのように取引され、どのような車種が求められているのか?そして、これらの動向が今後の自動車市場にどのような影響を与える可能性があるのか?を掘り下げて解説いたします。
それでは早速行きましょう!
日本の自動車産業における中古車の国際貿易は、数十年にわたり世界各国の経済活動に重要な役割を果たしており、その影響範囲も多大です。
例えばTV番組やYouTube、HP/ブログ記事などを見ていると、世界の情景が映る際、かなりの数の日本車が街中走っているのを見かけますよね?
日本から世界への中古車輸出は、資源の再利用と経済的価値の最大化を促進するだけでなく、新興市場への移動手段の提供という社会的な役割も担っているのは、世界で日本車が活躍していることから、明らかな事実と言えます。
この市場は、先進国から発展途上国への車両の流れを通じて、グローバルな供給網と消費者のニーズをつなぎ、多岐にわたる文化的、経済的な影響を及ぼしています。
そこで気になるのは、日本の車がどの国に輸出され活躍しているのか?というところです。
日本からの中古車輸出は、世界中の多くの国々で、その品質と信頼性により高い評価を受けているのは言うまでもありません。
特にアフリカ、中東、オセアニア、さらには北米やヨーロッパまで、幅広い地域が日本車の主な市場となっていますので、主要輸出国の紹介を兼ねて、それぞれ解説いたします。
アフリカでは、中古車として耐久性と燃費の良さが求められる中、ケニア、ウガンダ、タンザニアなど多数の国々が主要な輸入国です。
これらの国々では、特に日本の右ハンドル車が必要とされており、その需要は非常に高いです。
また、中東ではUAEがアフリカや地中海諸国への中継地として、多くの車両が輸出されています。
ロシアはもっとも日本の中古車を輸入している国の一つです。ウクライナとの戦争の経済制裁の影響で直接輸出が多少減少しているものの、韓国やモンゴル経由での輸出が増えており、日本車の需要が根強いことが示されています。
オセアニア地域では、特にニュージーランドとオーストラリアが日本の中古車市場で重要な位置を占めています。
統計データによれば、2023年から2024年にかけて、アラブ首長国連邦(UAE)が日本からの中古車輸出で最も多くの台数を記録しています。
これにロシア、モンゴル、ニュージーランドが続き、特にUAEでは2024年1-3月の輸出台数が61,575台に達し、その市場の大きさを物語っています。
これらのデータから、日本の中古車が如何に世界中で重宝されているかが見て取れます。
それぞれの地域の運輸需要と文化的背景に応じて、異なるタイプの車が選ばれており、日本車の国際的な影響力は今後も続くことでしょう。
引用元
中古車輸出 UAEが8カ月連続で首位 前年同月比18.7%増
上記でお伝えした主要輸出国の中でも、日本の中古車が特に人気のある輸出先国とその特性をご紹介いたします。
中東では、特にアラブ首長国連邦(UAE)が中古車の中継地として大きな市場です。
商用車や四輪駆動車の需要が高く、砂漠地帯での使用を想定した耐久性のある車種が選ばれる傾向が強いです。
UAEでは上記でお伝えした通り、2023年に最大の輸出台数を記録しており、中古車市場での地位を確固たるものとしています。
ロシアへの直接輸出は多少減少しているものの、モンゴルや韓国を経由する形での輸出が増加しています。
なお、ロシア市場では、耐寒性と耐久性を兼ね備えた車種が好まれます。
モンゴルは、ロシアへの中古車輸出の経由地として重要な役割を果たしています。
モンゴル自体でも、日本製の中古車は耐久性と信頼性が高いため需要があります。
特にトヨタ、ホンダ、日産の車種が人気で、寒冷な気候と未舗装の道路が多いため、頑丈で信頼性の高い車が求められています。
また、モンゴルを経由することで、ロシア市場への輸出が可能となっているため、戦略的に重要な位置を占めています。
南米のチリは、日本からの中古車輸出にとって新たな有望市場です。
特に、価格が安ければどのような車種でも需要があります。
チリでは、トヨタ、ホンダ、スズキなどの日本車が高い評価を受けており、耐久性とコストパフォーマンスが重要視されています。
また、現地での修理や部品の入手が比較的容易であるため、日本製中古車が好まれます。これにより、チリは日本の中古車輸出にとって成長が期待できる市場となっています。
ニュージーランドは、右ハンドル車が主流のため、日本の中古車がその市場に適しています。
特にニュージーランドでは、2024年1-3月に24,082台が輸出されるなど、一定の需要が保たれています。
それらの国で日本車が人気なのは上記でお伝えした通りです。では、実際にどんな車が人気なのか?その人気の理由も添えて解説いたします。
今回はニュージーランドとロシアに絞りランキング形式でお伝えいたします。
ランキング | メーカー | 車種 | 主な型式 |
1 | トヨタ | ヴィッツ | KSP130 / NSP130 |
2 | ホンダ | フリード | GB5 / GB6 |
3 | トヨタ | カローラフィールダー | NZE161G / NZE164G |
4 | ホンダ | フィット | GK3 |
5 | ホンダ | ヴェゼル | RU1 / RU2 |
コンパクトカーの代名詞とも言えるトヨタのヴィッツが1位でした。
2位はフリード、コンパクトながらも広い空間を保持しているのが人気と言えます。
3位はカローラフィールダー、価格のバランスとカローラというブランドはロシアでも人気のようです。
ランク | メーカー | 車種 | 主な型式 |
1 | トヨタ | アクア | MXPK1 |
2 | トヨタ | プリウス | ZVW |
3 | マツダ | アクセラ | BM/BY系 |
4 | 日産 | ノート | E12 |
5 | トヨタ | カローラ系 | NZE系 |
ニュージーランドでは、手頃な価格と信頼性でトヨタの車種が広く受け入れられています。
2024年現在、注目を集めているのはトヨタ車で、その中でもコンパクトなデザインの『アクア』が最も人気が高く、その次に燃費の良さが定評のある『プリウス』が人気です。都市部と郊外の両方で利用されています。
また、中古車輸出のおすすめ車両については、『2023年版のおすすめ中古車ランキング』としてまとめて紹介しております。
中古車輸出を行う上で、人気車種の把握は必須と言っても過言ではありません。
下記の記事も併せてご確認いただければ幸いです。
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日本からの中古車輸出は、国際的な自動車市場で重要な役割を果たしています。
多岐にわたる地域のニーズに対応し、信頼性が高く、コストパフォーマンスに優れた車両を提供することで、世界中の多くの市場で確固たる地位を築いています。
この市場は、経済的な価値のみならず、環境保護という側面でも重要な意味を持っております。
中古車の活用は資源の再利用を促進し、全体の自動車産業の持続できる可能性に貢献しています。
現在の中古車輸出市場の動向を見ると、アフリカ、中東、オセアニア、ロシアなどでは依然として日本製の中古車が高い人気を誇っています。
これからの中古車市場を見据えたとき、消費者や業界関係者は新たな技術の進展に注目し、持続可能な車両の取り扱いにより一層の注意を払う必要があります。
また、市場がどのように進化していくかを理解することは、未来の投資や購入の決定において重要な要素となります。
中古車輸出業者やこれから中古車輸出を行う方は、市場の変化を先読みし、適応することで、この変わりゆく市場環境での成功を収められることでしょう。
そこで、AUTOHUBのサービスが役立ちます。
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また、日本国内からの陸送手配や現地でのヤードでの検査、修理、通関業務もカバーしています。
特にニュージーランドとオーストラリア向けに多岐にわたるサービスを提供しており、現地での手厚いサポートも行っています。
その他の国(72カ国以上)へも、自動車専用船やコンテナ船による輸送手配を行っており、包括的なサービスにより、安心してビジネスを進めることができます。
中古車輸出の魅力は、資源の有効利用と経済的なメリットにあります。中古車両を再利用することで、環境への負担を減らしつつ、経済的な利益を得ることができます。
また、新興市場では日本の中古車が重要な移動手段として社会に貢献していると言えます。
例えば、アフリカの多くの国々では、トヨタやホンダの中古車がタクシーや公共交通機関として広く利用されており、地域社会の経済活動を支えています。
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実際、巨大な船会社や通関業者と直接取引を行うことは、一握りの大手や老舗中古車輸出業者以外では困難です。
多様な市場に対応し、適切な手続きとサポートを受けることで、日本の中古車輸出業者は新たなチャンスを掴むことができるでしょう。
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